腱鞘炎と鉄不足
[2017.04.04]
抗加齢医学会の講習で、オーソモレキュラー療法についての講義を受けました。
「オーソモレキュラー療法」とは、「分子整合栄養医学に基づいた栄養療法」のこと。
ちょっと難しいですが、血液検査のデータをもとに体に足りない栄養素を補い、あらゆる症状を改善させる治療です。
その中で非常に興味深かったのは、腱鞘炎の原因に鉄不足の可能性があるということです。
主に使いすぎが原因と言われていましたが、確かに使いすぎていない方にも起こっています。
腱や腱鞘はコラーゲン繊維でできており、そのコラーゲン繊維はタンパク質、鉄、ビタミンCで合成されています。
鉄が不足することで腱の合成が阻害され、腱の状態が悪くなって腱鞘炎を起こしやすくなるということです。
妊娠中や出産後の女性は貧血で鉄不足になりやすい・・・だから腱鞘炎になる人が多いのですね。
その他、手足のしびれの原因はビタミンB1(ニンニクの成分)不足の可能性があるなど、まだまだ学ぶべきものはいっぱいありそうです。